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【形成外科医が解説】二重整形・切開法のダウンタイムは何日?腫れ・傷跡の経過を日別に

「二重の切開法をやってみたいけど、腫れが引くまで何日かかるんだろう」

「内出血や傷跡が残ったら、仕事に行けなくなるんじゃないか」

「メイクでごまかせるようになるのは、いつ頃からなの?」

二重整形のなかでも切開法を検討している方の多くが、こうした不安を抱えています。埋没法(まいぼつほう)にくらべて仕上がりが長持ちする一方で、ダウンタイム(手術後、腫れなどが落ち着くまでの回復期間)が長いと聞いて、一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。

その気持ちは、とてもよく分かります。ダウンタイムの見通しが立たないまま予定を組むのは、誰でも怖いものです。

この記事は、形成外科専門医として20年以上まぶたの治療を専門に行ってきたDr.簗(やな)由一郎監修のもと、二重整形・切開法のダウンタイムを、手術当日から完成までの流れに沿って日別にご説明しますね。

腫れ・内出血・傷跡の赤みが日ごとにどう変わるのか、メイクや仕事、洗顔や入浴をいつから再開できるのか、そして「これは正常な経過なのか、受診したほうがいいのか」の見分け方まで、正直にお伝えします。焦らず読み進めていただければと思います。

なお、二重整形の切開法は健康保険が使えない自由診療(自費診療)です。効果や経過には個人差があり、この記事の日数もあくまで一般的な目安としてお読みください。

そもそも二重整形の「切開法」とは?埋没法との違い

切開法と埋没法の違いをやさしく比べた概念イラスト

切開法は、まぶたを数ミリから数センチ切って二重のラインを作る、二重整形の術式です。ダウンタイムが長めになるのは、皮膚を切って組織を丁寧に処理するぶん、体が回復に時間を要するからです。

まずは、なぜ切開法だとダウンタイムが長くなるのか、その理由から整理していきますね。

切開法と埋没法は、ここが違う

二重整形には大きく分けて2つの方法があります。糸でとめる埋没法と、メスで切る切開法です。

埋没法は、まぶたを切らずに医療用の細い糸で二重のラインを固定する方法です。腫れが少なく、ダウンタイムが短いのが特長です。

切開法は、まぶたを切開して、余分な脂肪や皮膚を処理しながら二重のラインを作ります。この、ふたえを作る手術のことを医学的には重瞼術(じゅうけんじゅつ)と呼びます。切開法には、まぶたを部分的に切る小切開法と、全体を切る全切開法があります。

ラインが元に戻りにくく、まぶたの厚みや脂肪が気になる方にも対応しやすいのが切開法の利点です。そのぶん、回復に時間がかかります。

切開法と埋没法のどちらが自分に向いているかは、まぶたの厚みやなりたい二重の形によって変わります。両者のより詳しい比較は、埋没法の詳しい解説もあわせてご覧ください。

なぜ切開法はダウンタイムが長いのか

切開法でダウンタイムが長くなる理由は、大きく3つあります。

ひとつめは、皮膚を切開することです。切った部分が治るまでには、体の自然な回復のプロセスが必要になります。

ふたつめは、まぶたの内部を処理することです。二重をきれいに出すために、眼窩脂肪(がんかしぼう=まぶたの中にある脂肪)を調整したり、眼輪筋(がんりんきん=目のまわりの筋肉)にふれたりします。組織にふれるほど、腫れや内出血は出やすくなります。

みっつめは、傷跡が落ち着くまでに時間がかかることです。切開した部分の赤みが目立たなくなるには、数ヶ月単位の経過が必要です。

こうした理由から、切開法は「長期休暇に合わせて計画する手術」と考えていただくのが安心だと私は考えています。連休や、まとまった休みが取れるタイミングに手術日を合わせる方が多いです。

小切開法と全切開法で、ダウンタイムは変わる

同じ切開法でも、切る範囲によってダウンタイムの長さは変わります。

小切開法は、まぶたを部分的に数ミリ切る方法です。切る範囲が小さいぶん、全切開法にくらべて腫れが軽く、回復も早めの傾向があります。まぶたの脂肪が少なめの方に向きやすい方法です。

全切開法は、まぶたのラインに沿って全体を切る方法です。脂肪や皮膚をしっかり処理できるため、まぶたが厚い方やたるみが気になる方に対応しやすい一方、腫れや内出血は出やすく、回復にも時間がかかります。

どちらを選ぶかで、休みをどれくらい確保すればよいかが変わってきます。ご自身のまぶたの状態と、取れる休みの長さの両方を見て決めていくのが現実的です。

二重整形・切開法のダウンタイム経過を日別に

切開法後の腫れが日ごとに引いていく経過のイラスト

切開法のダウンタイムは、おおよそ次のように進みます。腫れのピークは手術後2〜3日で、大きな腫れは1〜2週間でかなり落ち着き、見た目が自然になるのは1ヶ月ごろ、傷跡を含めた完成は3〜6ヶ月が目安です。

ここからは、時期ごとの体の変化を順番にご説明しますね。数字はあくまで平均的な目安で、まぶたの状態や体質によって前後します。

手術当日〜2日目:腫れと内出血が出はじめる時期

  • まぶたが赤く腫れ、目が開けにくく感じることがあります
  • 内出血(血がにじんで青紫色になること)が出る場合があります
  • 傷口は細い糸で縫合された状態です
  • 痛みは、処方された痛み止めでやわらぐ程度が一般的です

手術直後がいちばん腫れているように感じますが、実際のピークはもう少しあとです。この時期は、清潔な冷たいタオルなどでやさしく冷やすと、腫れがやわらぎやすくなります。強くこすらないよう気をつけてください。

3日目前後:腫れがピークを迎える時期

  • 腫れがもっとも強くなるのが、手術後2〜3日ごろです
  • 内出血の色がはっきり出ることがあります
  • 二重の幅が、完成予定よりも広く見えます

「思ったより腫れている」と不安になりやすいのがこの時期です。ですが、ここが折り返し地点です。ここを越えると、腫れは日ごとに引いていきます。焦らず経過を見守る気持ちで過ごすことも大切です。

1週間前後:抜糸のタイミング

  • 手術後5〜7日ごろに抜糸(ばっし=縫った糸を抜くこと)を行うことが多いです
  • 大きな腫れが引きはじめ、目が開けやすくなってきます
  • 内出血は、黄色っぽく変わりながら薄れていきます

抜糸が済むと、傷口まわりのケアの制限がゆるみ、日常が少しずつ戻ってきます。ただし、まだむくみは残っていて、二重の幅も本来より広めです。この段階の見た目で仕上がりを判断しないことが大切です。

2週間前後:見た目が落ち着きはじめる時期

  • 大きな腫れがかなり落ち着き、まわりに気づかれにくくなってきます
  • 二重の幅が、少しずつ自然な状態に近づきます
  • 傷跡はまだ赤みが残り、ラインの食い込みがやや深く見えます

多くの方が「ようやく人前に出られる」と感じるのがこのころです。ただし、細かなむくみや傷の赤みは残っているため、完成にはもう少し時間が必要です。

1ヶ月前後:メイクで自然に見える時期

  • むくみがほぼ落ち着き、日常生活で気になりにくくなります
  • 傷跡の赤みは残るものの、アイメイクでカバーしやすくなります
  • 二重のラインの食い込みが、少しずつやわらいできます

見た目がぐっと自然になり、周囲に手術を気づかれにくくなる時期です。ここまでくると、多くの方が精神的にも落ち着かれます。

3〜6ヶ月:二重ラインと傷跡が完成する時期

  • 傷跡の赤みが薄れ、白っぽく目立たなくなっていきます
  • 二重の幅とラインが、最終的な形に安定します
  • ラインの食い込みが自然になじみます

切開法の仕上がりを最終的に判断するのは、この3〜6ヶ月ごろです。傷跡の落ち着き方には個人差があり、体質によっては赤みが引くまでに時間がかかる方もいます。

「二重幅が広すぎる」と感じても、あわてないで

切開法のあと、はじめのうちは二重の幅が予定より広く見えることがほとんどです。これは腫れやむくみで、まぶたがふくらんで見えるためです。

腫れが引くにつれて、二重の幅は少しずつ狭く、自然な位置に落ち着いていきます。手術から数日〜数週間の広さで完成形を判断してしまうと、必要以上に不安になってしまいます。幅の最終的な評価も、腫れが落ち着く1〜3ヶ月ごろを目安にしていただくと安心です。

メイク・仕事・洗顔…日常はいつから再開できる?

メイクや洗顔など日常を再開する女性のイラスト

日常の再開時期は、多くの方が気にされるポイントです。目安を先にお伝えすると、デスクワークは抜糸後の1週間前後、アイメイクとコンタクトも抜糸後、湯船や運動・飲酒は腫れが落ち着く1〜2週間以降が一般的です。

ただし、これは平均的な目安です。実際の再開時期は、腫れの引き方や仕事内容によって変わりますので、担当の医師の指示を優先してください。

  • 洗顔:手術当日は傷口を濡らさないようにし、翌日以降は傷を避けてやさしく。アイメイクを落とす洗顔は抜糸後が目安です
  • メイク:傷口以外のベースメイクは数日後から。アイメイクは抜糸後から様子を見て
  • コンタクトレンズ:抜糸後からが目安。それまではメガネで過ごす方が安心です
  • 仕事:デスクワークなら抜糸後の1週間前後から。腫れが気になる方は、まとまった休みに合わせると安心です
  • 入浴:シャワーは翌日以降に首から下を。湯船・長風呂・サウナは血行が良くなって腫れやすいため、1週間以上あけるのが目安です
  • 運動・飲酒:血行を促して腫れを長引かせるため、1〜2週間から1ヶ月ほど控えるのがおすすめです

接客業やアイメイクが欠かせないお仕事の方は、抜糸のあとも赤みが残ることを見込んで、余裕をもったスケジュールを組んでいただくと安心です。

ダウンタイムの経過を左右する要因と、腫れを長引かせないコツ

冷却や安静で腫れを抑えるアフターケアのイラスト

同じ切開法でも、腫れや内出血の出方には個人差があります。その差を生む要因と、ダウンタイムを少しでも短く終えるためにご自身でできる工夫をまとめますね。

経過を左右する主な要因は、次のようなものです。

  • まぶたの厚みや脂肪の量(処理する範囲が広いほど腫れやすい傾向)
  • 全切開か小切開かといった手術の範囲
  • 内出血の出やすさなど、もともとの体質
  • 手術後の過ごし方(安静にできているか)

このうち、ご自身でコントロールできるのが手術後の過ごし方です。腫れを長引かせないためのポイントは、次のとおりです。

  • 最初の2日ほどは、清潔な冷たいタオルなどでやさしく冷やす
  • 寝るときは枕を高くして、頭を心臓より上にする
  • 飲酒・激しい運動・長風呂・サウナを、しばらく控える
  • 塩分の多い食事を控えめにする(むくみ予防のため)
  • まぶたを強くこすったり、押したりしない

派手なことをする必要はありません。無理のない範囲で安静に過ごすことが、結果として回復を早めます。

なお、年代によってもダウンタイムの感じ方や過ごし方の工夫は変わってきます。40代・50代で二重整形を検討されている方は、50代の方向けにダウンタイムをまとめた記事もあわせてご覧ください。

「これって大丈夫?」正常な経過と、受診したほうがいいサイン

経過を鏡でやさしく確認する女性のイラスト

ダウンタイム中は、ちょっとした変化にも不安になりやすいものです。まず知っておいていただきたいのは、腫れ・内出血・左右差の多くは、回復の途中で自然に見られる正常な経過だということです。

正常な経過として見られやすいのは、次のようなものです。

  • 手術後2〜3日をピークとする腫れ
  • 青紫から黄色へと変わりながら薄れていく内出血
  • 腫れの引き方の差による、一時的な左右差
  • 二重の幅が、はじめは広めに見えること

一方で、次のような症状があるときは、自己判断せず、手術を受けた医療機関に早めにご相談ください。

  • 時間とともに強くなる痛みや、ズキズキする痛み
  • 腫れが引くどころか、日を追って強くなる
  • 傷口からの出血が止まらない、膿(うみ)が出る
  • 発熱や、強い熱感をともなう
  • 明らかに大きい左右差が、いつまでも変わらない

こうしたサインは、感染などの可能性を確かめるために、早めの診察が安心につながります。気になる症状があるときは、我慢せず専門医にご相談ください。

なお、切開法は自由診療のため、術式による主なリスクもあらかじめ知っておくことが大切です。感染や左右差のほか、思っていた二重幅との差、体質による傷跡の残り方などが起こりうる点は、手術前に担当医とよく確認しておきましょう。

Dr.やなが切開法をご案内するときに大切にしていること

私が二重整形の切開法をご案内するとき、いちばん大切にしているのは、ダウンタイムまで含めて正直にお伝えすることです。

切開法は、埋没法にくらべて仕上がりが長持ちする良い方法です。ただ、腫れや傷跡が落ち着くまでに時間がかかるのも事実です。良い面だけを強調して手術をおすすめすることは、私はしたくありません。メリットとデメリットの両方を正直にお伝えするのが、医師として誠実な態度だと考えています。

そのため、まとまった休みが取りにくい方には、まず埋没法という選択肢もご一緒に考えます。「切開でなければだめ」と決めつけず、その方の生活やなりたい形に合わせて、いちばん無理のない方法を一緒に探していきます。

費用についても、同じ姿勢でお話しします。二重整形の切開法は自由診療で、費用はクリニックによって幅があります。高額なプランへ無理にご誘導することはありません。何十万円もの追加を安易におすすめするより、本当に必要な内容を、適正な料金でご提案したいと考えています。

まぶたの手術は繊細で、執刀する医師の手技によって仕上がりが変わります。だからこそ、正直に線を引くこと、そして納得いただいてから決めていただくことを、私は何より大切にしています。

二重整形・切開法のダウンタイムについてよくある質問(FAQ)

切開法のダウンタイムについて、患者さんからよくいただくご質問にお答えしますね。

切開法のダウンタイム中、何日で仕事に行けますか?

デスクワークであれば、抜糸を終えた1週間前後を目安に復帰される方が多いです。ただし、腫れの引き方には個人差があり、接客やアイメイクが必要なお仕事の場合は、赤みが残ることも見込んで、もう少し余裕をもった休みをおすすめします。

切開法の傷跡は、将来消えますか?

傷跡は時間とともに白っぽく目立たなくなっていくことが多いですが、まったくなくなると断言はできません。二重のラインに沿った位置のため、目を開けているときは目立ちにくいのが一般的です。落ち着き方には個人差があり、体質によって赤みが長く残る方もいます。

手術から1ヶ月経っても腫れが引きません。失敗でしょうか?

細かなむくみや、ラインの食い込みは、1ヶ月ではまだ残っていることがあります。最終的な完成は3〜6ヶ月ごろが目安のため、この時点では経過の途中と考えられる場合が多いです。ただし、腫れが強くなる、痛みをともなうといった場合は、自己判断せず手術を受けた医療機関にご相談ください。

埋没法と切開法、どちらが自分に向いていますか?

まぶたの厚みや脂肪の量、なりたい二重の形、そして取れる休みの長さによって変わります。ダウンタイムを短くしたい方は埋没法、ラインを長持ちさせたい方や脂肪が気になる方は切開法が候補になりやすいです。どちらが合うかは、実際にまぶたを診せていただくのがいちばん確実です。自己判断より、医師との対話で決めることをおすすめします。

まとめ

二重整形・切開法のダウンタイムの流れを、あらためて整理します。

  • 腫れのピークは手術後2〜3日ごろ
  • 大きな腫れは1〜2週間でかなり落ち着き、1週間前後で抜糸
  • 見た目が自然になるのは1ヶ月ごろ
  • 傷跡を含めた完成は3〜6ヶ月が目安
  • デスクワーク復帰は抜糸後の1週間前後、湯船や運動は1〜2週間以降が目安

切開法は、ダウンタイムを見込んで計画を立てれば、長く付き合える二重をつくれる方法です。腫れや傷跡の途中経過に一喜一憂せず、完成までの時間を見据えて過ごしていただければと思います。

ここでお伝えした日数は、あくまで一般的な目安です。効果や経過には個人差があります。二重整形の切開法は自由診療であり、感染や左右差、想定した二重幅との差、傷跡の残り方といった主なリスクもあります。正確な診断と、ご自身に合った方法の選択は、形成外科などの専門医にご相談ください。

まぶたのお悩みは、どんな小さなことでもかまいません。「切開と埋没で迷っている」「ダウンタイムが不安で踏み出せない」といったご相談も大歓迎です。無理な勧誘はいたしませんので、無料相談フォームからお気軽にお声がけください。

二重手術の種類ごとの特徴や選び方をもっと詳しく知りたい方は、二重整形の種類をまとめた記事もあわせてご覧ください。

まぶた手術を得意とする形成外科Dr.簗(やな)由一郎

監修:簗 由一郎

形成外科専門医の簗(やな)由一郎です。眼瞼下垂などの「まぶたの手術」を専門に、埼玉・東京の医療機関で診療しています。20年以上の経験と技術で、自然で負担の少ない治療を心がけています。お悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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