Skip to main content Scroll Top

まぶた・目の下のたるみのお悩み専門WEBメディア

【医師監修】目の下のたるみ・クマはどうやって治す?治療法の全体像

「疲れてないのに、疲れてる?って言われる…」
「ちゃんと寝てるのに、目の下がすっきりしない…」

自分では症状がよくわからないまま過ごしている方は本当に多いです。鏡を見るたびにもやもやを抱えながら、毎朝メイクでカバーしている方も多いのではないでしょうか。

目の下のたるみやクマは、自分では慣れてしまっていても、他人からの印象に思いのほか影響しているものです

形成外科専門医のDr.やなは、20年以上に渡り、目元の治療を専門に数多くの患者さんを診てきました。その経験から、まずは「どうやって治すか」より先に「自分の症状の正体は何か」を正しく知ることが、スムーズな治療選びにつながると考えています。

この記事では、はじめての方に向けて、たるみとクマの違いから始まり、各症状の外科的治療の全体像を中心に解説していきます。

目の下の悩みを「どうせ仕方ない…」とあきらめずに、自分の症状には「これが必要だったんだ!」と気づいてもらえるきっかけになれば幸いです。

目の下のたるみとクマの違いを整理!自分はどちらか確認

目の下のたるみとクマの違い

「目の下が暗くて老けて見える…でも、これってたるみ?クマ?」、なかにはそう感じている方はいると思います。

もちろんこの2つ、原因も治療法も異なります。まずは、あなたの症状が“どちらに当てはまるのか”を知ることから始めましょう。

たるみとクマはどう違う?まず2つの正体を知ろう

結論からいうと、たるみは「形の問題」、クマは「色の問題」です。

  • たるみ:形の問題
    たるみは、加齢によって目の周りの筋肉(眼輪筋)や靭帯が緩み、目の周りの脂肪(眼窩脂肪)がぷっくりと前方に押し出された状態です。なお、コラーゲンや皮膚の弾力が失われることも、悪化させる一因となります。この膨らみ自体、または膨らみの下にできるくぼみが影となって、目の下が暗く見えることがあります。
  • クマ:色の問題
    クマは、皮膚の色や透け感が原因で目の下が変色して見える状態で、脂肪の膨らみとは別物です。血管の透け・色素沈着・脂肪による影など、色に関わる原因が正体です。

たるみとクマは、触ったときにも違いが出ます。目の下をそっと触ってみてください。ぷよっとした膨らみを感じればたるみ、膨らみがなく平らなまま色だけが気になるならクマの可能性が高いでしょう。

クマには3種類ある。あなたはどのタイプ?

クマはさらに「青クマ・黒クマ・茶クマ」の3種類に分けられます。種類によって原因も改善へのアプローチも異なるため、まずどのタイプかを見極めることが大切です。

鏡を見ながら、次のセルフチェックを試してみてください。

タイプ 見た目の特徴 主な原因 セルフチェック方法
青クマ 青黒くぼんやり見える 血行不良
(睡眠不足・冷え・ストレスなど)
下まぶたを指で軽く引っ張る
→色が薄くなれば青クマの可能性
黒クマ 黒っぽい影がある 眼窩脂肪の突出による影
(加齢による眼輪筋・靭帯の緩み)
顔ごとやや上を向いて鏡を見る
→クマが薄くなれば黒クマの可能性
※目の下を横に軽く引っ張っても同様に確認可
茶クマ 茶色くくすんで見える 色素沈着
(紫外線・摩擦など)
下まぶたを指で引っ張る
→色が薄くならず
皮膚と一緒に動けば茶クマの可能性

※セルフチェックの出方には個人差があります。

目の下の皮膚は顔の中でも特に薄くデリケートです。セルフチェックの際は、強く引っ張らないよう注意してください。

あなたはどのタイプに当てはまりましたか?

もし「どれかひとつには絞れなかった…」という方も、実は珍しくありません

たるみとクマが同時の「複合タイプ」も多い

たるみとクマは、どちらかひとつとは限らないのが正直なところです。

たとえば、眼窩脂肪が膨らんでくると、その膨らみが影を作って黒クマになることがあります。これはたるみが原因でクマが生じている状態で、同時に起きている典型例です。

また、青クマと茶クマが重なっているケースも多く、複数の種類が混在していると自分では判断しにくくなるでしょう。


以上、目の下のたるみとクマの違い、クマの3種類とそれぞれの見分け方について解説しました。次はいよいよ具体的な治療法を見ていきましょう。

目の下のたるみ・クマはどうやって治す?治療法の全体像

治療法:目の下のたるみ・クマはどうやって治す?

スキンケアや生活習慣の見直しは、症状の進行を抑える効果が期待できる一方、すでに生じたたるみや構造的なクマを改善するには限界があるのが実情です。

では「目の下のたるみ・クマはどうやって治すのか?」その有効な選択肢になるのが、形成外科や美容外科での手術治療です。「手術はハードルが高い…」と感じる方もいるかもしれませんが、複数の選択肢があります。

それでは、各症状における具体的な治療方法を見ていきましょう。

【目の下のたるみ治療方法】

目の下のたるみは、スキンケアでは改善が難しく、外科的なアプローチが症状の改善に有効な選択肢です。

治療は大きく「脂肪を取り除く」か「脂肪を移動させる」かの2つのアプローチに分かれ、医師に相談しながら自分の症状に合った治療法を選ぶことが、仕上がりに大きく影響します。

治療法 概要 主な適応
下眼瞼脱脂術 まぶた裏から眼窩脂肪を除去する 脂肪の膨らみが主な原因のたるみ
裏ハムラ法 まぶた裏から脂肪を凹みへ移動させる 膨らみと凹みが両方あるたるみ
(皮膚のたるみが軽度)
表ハムラ法 まつ毛下を切開し、
脂肪移動+余剰皮膚を除去する
膨らみ・凹み・皮膚のたるみを
まとめて改善したい場合

下眼瞼脱脂術(脂肪除去)

下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)は、まぶた裏側(結膜側)からアプローチし、膨らんだ眼窩脂肪を取り除く手術です。皮膚を切らないため傷跡が残りにくく、たるみ治療の中でもダウンタイムが比較的短い点が特徴です。

この治療が適応になりやすいのは、脂肪の膨らみがたるみの主な原因になっている方です。

ただし、気をつけたいのは、膨らみと同時に目の下に凹みが生じている場合、脱脂だけでは凹みがかえって目立つ場合がある点です。そのような方は、後述の脂肪注入との組み合わせやハムラ法が検討されます。

ハムラ法(裏ハムラ・表ハムラ)

ハムラ法は、膨らんだ眼窩脂肪を除去せず、凹んだ部分へ移動・再配置する手術です。膨らみと凹みにまとめてアプローチできるのが特徴で、脂肪を捨てるのではなく活かす考え方です。

裏ハムラ法と表ハムラ法の2種類があり、主な違いは「皮膚のたるみにも対応できるかどうか」です。

裏ハムラ法 表ハムラ法
切開部位 まぶたの裏側(結膜側) まつ毛のすぐ下の皮膚
傷跡 皮膚表面に残らない まつ毛下に残る可能性あり
皮膚たるみへの対応 限定的 余剰皮膚の切除も可能
ダウンタイム 比較的短め やや長め

※ダウンタイムには個人差があります。

膨らみと凹みの両方が気になるが、皮膚のたるみやシワはそれほど気にならない方は「裏ハムラ法」、たるみやシワも一緒に改善したい方は「表ハムラ法」が適応になりやすい傾向があります。

ただし実際の適応は、医師が直接診察して判断していきます。

【目の下のクマ治療方法】

目の下のクマの治療は、種類を間違えると十分な効果が得られません。「黒クマ・青クマ・茶クマ」のどのタイプかによって、適した治療法がまったく変わってくるからです。

治療法 概要 主な適応
下眼瞼脱脂術 まぶた裏から眼窩脂肪を除去する 脂肪の影による黒クマ
経結膜脱脂+脂肪注入 脂肪除去と凹みへの脂肪注入を組み合わせ 黒クマ・脱脂後の凹みへの対応
ハムラ法(脂肪移動術) 脂肪を凹み部分へ移動させる 膨らみと凹みが隣接した黒クマ
ヒアルロン酸注入 凹みを埋めて影を目立ちにくくする 凹みによる黒クマ・手術を避けたい方
レーザー・光治療 メラニンや血管にアプローチする 茶クマ・青クマ

自分がどのタイプかを意識しながら読み進めると、より理解が深まります。

下眼瞼脱脂術(脂肪除去)

黒クマの主な原因は、膨らんだ眼窩脂肪が作る「影」です。その影のもとである脂肪を取り除くことで、黒クマの改善が期待できるのが下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)です。

膨らみのみが原因で凹みが少ない方は、脱脂単独でも改善が見込める場合があります。一方、目の下に凹みも伴っている場合は、脱脂単独では凹みが強調されることがあるため、次に紹介する脂肪注入との組み合わせが検討されます。

前述のたるみの治療で紹介した術式と同じですが、黒クマへのアプローチとして行われるケースも多い方法です。

経結膜脱脂+脂肪注入(戻し脂肪注入)

「脂肪を取るだけでなく、凹みも同時に改善したい」そんな方に向いているのが、脱脂と脂肪注入を組み合わせた治療です。

取り出した眼窩脂肪を精製・処理したうえで目の下の凹み部分に注入する方法で、「戻し脂肪注入」とも呼ばれます。眼窩脂肪の量が少ない場合は、お腹や太ももから採取した自家脂肪を注入することもあります。

膨らみを改善しながら凹みも補うことで、目の下全体をなだらかに整えるのがこの治療の考え方です。

自家脂肪を使用するため、定着した分は長期間効果が持続する見込みがある一方、定着率には個人差があります。また採取部位へのダウンタイムも生じる点は知っておきましょう。

ハムラ法(脂肪移動術)

たるみの治療方法でも紹介したハムラ法は、黒クマの治療としても用いられます。

眼窩脂肪を除去せず、膨らんでいる脂肪を目の下の凹みへスライドさせて再配置することで、膨らみと凹みが作り出す影の改善が期待できます。

クマ治療としての適応は、脂肪の膨らみとその下のくぼみが隣接しているタイプの黒クマです。1回の手術で凹凸にアプローチできる点が、この治療の強みです。

ヒアルロン酸注入

「手術は避けたいけれど、目の下の影をどうにかしたい…」という方に検討しやすいのがヒアルロン酸注入です。目の下の凹み(涙袋下のくぼみ)に注入して影を目立ちにくくします。

施術時間は短く、ダウンタイムもほぼないため、美容医療が初めての方にも選ばれやすい治療です。施術後、比較的早期に変化を実感できる方も見られます。

ただし、正直なデメリットもお伝えします。ヒアルロン酸は体内に徐々に吸収されるため、効果は長く続かず、定期的な追加注入が必要です

注入が浅すぎたり量が多すぎたりすると青白い透け感(チンダル現象)が出たり、量が多すぎると不自然な膨らみになるリスクもあり、医師の技術が仕上がりに大きく影響します。

また、茶クマへの直接的な効果は限定的です。青クマに対しては、皮膚に厚みをもたせて血管の透けを目立ちにくくする間接的な効果が見込めることがありますが、根本的な原因へのアプローチにはなりにくいでしょう。

レーザー治療・光治療

レーザー・光治療は、クマの「色の問題」にアプローチする治療です。ターゲットとなる原因によって使用する機器が異なるため、自分のクマのタイプを把握したうえで検討することが大切です。

クマのタイプ 使われる治療 主なアプローチ
茶クマ
(色素沈着)
ピコレーザー・レーザートーニング
IPL(光治療)など
メラニン色素を分解・排出を促す
青クマ
(血管の透け)
Vビームなど血管レーザー 毛細血管にアプローチし、
血管による透けを目立ちにくくする

レーザー・光治療はいずれも複数回の照射が必要なことが多く、紫外線などによる再発リスクもあるため、治療後のセルフケアも継続することが大切です。

色素沈着には、外用薬(ハイドロキノンなど)や内服薬(トラネキサム酸など)が組み合わせて用いられるケースもあります。


以上、目の下のたるみとクマの治療法の全体像を解説しました。次の章では、医師への相談とセルフケアの判断基準を整理しているので、ぜひ読み進めてみてください。

医師に相談する?セルフケアで様子を見る?判断の目安

目の下のたるみやクマを医師に相談すべきか

「まだ様子を見てもいいのか、それとも受診すべきなのか…」この迷いを抱えている方は多いはずです。

結論からいうと、症状の種類や進行度によって、答えはまったく変わります。「まだ大丈夫…」と思いながら先送りにしてしまう前に、あなたの症状がどの段階にあるのかを一度整理してみましょう。

セルフケアで効果が期待できる症状は?

目の下のクマにセルフケアが期待できるのは、主に「青クマ」と「茶クマ」の軽度な段階です。黒クマは脂肪の突出や皮膚のたるみによる影が原因のため、どれだけ丁寧にケアを続けても自力での改善は難しいのが実情です。

青クマ・茶クマの初期であれば、次のケアを継続することで症状が和らぐ場合があります。

【青クマへのセルフケア】

  • 十分な睡眠をとる(目安として7時間前後)
  • 目元をホットタオルなどで温め、血行を促す(こすらないよう注意する)
  • 冷えやストレスをできるだけ取り除く

【茶クマへのセルフケア】

  • 日焼け止めを毎日欠かさずつける
  • クレンジングや洗顔のとき、目元をこすらない
  • 保湿で肌のターンオーバーを整える

「毎日丁寧にケアしているのに変わらない…」と感じているなら、それはセルフケアの限界サインかもしれません。

また、下記の記事では、目のクマにおすすめの対策を種類別でまとめています。詳しく知りたい方は、合わせてチェックしてみてください。

こんな状態が続いたら受診のタイミング

目の下のたるみや黒クマは、放置するほど少しずつ悪化し、後になるほど治療の難度が上がる傾向があります。「受診は大げさかも…」とためらう必要はなく、相談だけでもOKです。

次の項目に当てはまるなら、一度は受診を検討してみてください。

  • 3カ月以上セルフケアを続けても変化が感じられない
  • 目の下の膨らみやくぼみがはっきり出てきた
  • コンシーラーで隠しにくくなってきた
  • 鏡を見るたびに老けて見えることが気になる
  • 家族や友人から「疲れてる?」と言われることが増えた

症状が気になり始めたら、進行する前に早めに相談することが、治療の選択肢を広げることにつながります。

形成外科と美容クリニック、相談先の違い

目の下の悩みを相談する先として、主に「形成外科」と「美容クリニック(美容外科)」があります。どちらが合っているかは、症状や目的によって変わります。

形成外科は、機能と外見の両方の改善を目指す一方で、美容クリニックは見た目の改善を主な目的としています。保険適用の可否で判断したい方も多いと思いますが、目の下のたるみ・クマ治療は原則として自費診療です。

くれぐれも、目の下の手術は繊細な技術が求められます。そのため、豊富な経験と専門性があり、必要な治療を適正な料金で提案してくれる医師かどうかを、しっかり確認して選ぶことが大切です。

まとめ:目の下の悩みは正しい治療法を知ることから

目の下のたるみ・クマが改善

目の下の悩みに向き合うとき、多くの方が治療法から調べ始めます。でも「目の下のたるみ・クマをどうやって治すか?」を調べ始めると、あふれる情報の多さに戸惑う方も多いと思います。

この記事でも紹介したように、治療の選択肢は複数ありますが、まずは「自分の症状を正しく把握すること」から始めてみましょう。

同じ“目の下が暗く見える”という悩みでも、脂肪の膨らみによる影(黒クマ)なのか、血行不良による青みなのか、色素沈着による茶色みなのかによって、有効な治療は大きく変わります。

さらにたるみとクマが複合していれば、単独の治療では不十分になることもあるでしょう。

信頼できる医師のもとで、自分の症状を正しく把握できていれば、治療の選択肢は絞られ、迷いも不安も小さくなりやすいです。逆にいえば、症状の見極めが曖昧なまま治療を進めることが、「思ったより効果がなかった…」という後悔につながりやすいのです。

形成外科Dr.やなの監修コメント

まぶた手術を得意とする 形成外科Dr.簗(やな)

目の下のクマやたるみの相談シーンでは、「ネットで脱脂がいいと書いてあったので、脱脂をしたいです」とすでに治療法を決めている方も少なくありません。

その気持ちはよくわかります。情報が手に入りやすい時代だからこそ、調べれば調べるほど「これだ!」と思える情報にも出会いやすいでしょう。

ただ、目の下の治療で「すべての方に共通する正解」はありません。脱脂が向いている方もいれば、ハムラ法のほうがよい方もいます。症状によっては、すぐに手術をせず、まずセルフケアや生活習慣の見直しから始めることが適す場合も少なくありません。

私が診察で大切にしているのは、「患者さんが本当に必要な治療を、できる限り過不足なく提案する」ことです。治療の必要性や費用面も含めて、患者さんご自身が納得できる選択を一緒に探したいと考えています。

「受診したら何か勧められそうで怖い」と感じている方も心配はいりません。あなたの目の下の悩みに、真摯に向き合います。お気軽にご相談ください。

まぶた手術を得意とする形成外科Dr.簗(やな)由一郎

監修:簗 由一郎

形成外科専門医の簗(やな)由一郎です。眼瞼下垂などの「まぶたの手術」を専門に、埼玉・東京の医療機関で診療しています。20年以上の経験と技術で、自然で負担の少ない治療を心がけています。お悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

更新情報

About

形成外科専門医Dr.やなが運営する、まぶた・目の下のたるみ・クマ・眼瞼下垂治療の専門WEBメディア。埼玉・東京・茨城の10院以上で、目の下のたるみ取り・クマ取り・眼瞼下垂手術を専門に保険適用で治療します。自費の場合も、なるべく負担のないように低価格で医療をご提供したいと思い、まぶたの悩み専門メディアを立ち上げました。