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まぶた・目の下のたるみのお悩み専門WEBメディア

【医師監修】クマ取りしたのにクマがある…失敗?経過?対処法を解説

「クマ取りしたのにクマがある…」——そんな経験をしている方は、思いのほか多いです。

お金も時間も使った施術なのに結果が出ていないと感じると、誰だって落ち込みます。まして「これは失敗?」と思い始めたら、不安はどんどん大きくなりますよね。

実は、術後にクマが残って見える原因は一つではありません。原因が違えば対処もまったく変わるため、「なぜ残っているのか」を知ることが何より重要です。

埼玉・東京・茨城の10院以上でクマや眼瞼手術の診療を行うDr.やなは、他院での術後に「改善していない…」と訪れる患者さんの話を聞くたびに、「もっと早く正しい情報に出会えていれば」と感じます。

この記事では、クマ取りしたのにクマがある主な原因から、タイプ別の対処法、相談のタイミングや次のステップまでをわかりやすく解説しています。

術後の今の状態が「正常な回復過程なのか」「対処が必要なのか」を正しく理解することで、次の一手が見えてきます。あなたの不安を少しでも和らげ、前を向くための手がかりになれば幸いです。

クマ取りしたのにクマがある…失敗?正常な経過?

クマ取りしたのにクマがある

術後すぐに「失敗だ」と判断するのは、少し待ってほしいです。冒頭でも触れたように、クマが残って見えている原因によって、今後の対処が変わってくるからです。

まずは冷静に、「なぜクマ取りしたのにクマがあるか」を整理していきましょう。

ダウンタイム中の腫れ・内出血がクマに見える可能性

術後すぐにクマが残って見える場合、回復途中のダウンタイム症状が原因であることが少なくありません。腫れや内出血は、通常みられる術後反応です。

一般的な経過の目安は、以下の通りです。

  • 腫れ・内出血のピーク:術後2〜3日目
  • 腫れ・内出血が落ち着くまで:おおよそ1〜2週間(個人差あり)
  • 仕上がりが安定するまで:術後約3カ月(個人差あり)

内出血が出た場合は、はじめ青みがかった色や紫色に見え、その後赤みを経て、だんだん黄色くなりながらじわじわと吸収されていきます。「まだ色がある…」と心配になる方もいますが、黄色みへの変化は回復が進んでいるサインです。

なお、脂肪注入を脱脂と同時に行った方は、脂肪を採取した部位にも負担がかかるため、脱脂単独よりダウンタイムが長くなる傾向があります。術後2週間が経っても腫れや内出血がまったく引かない場合は、担当医師に相談することをおすすめします。

術後もクマが残る原因はダウンタイムだけではない

回復期間を過ぎてもクマが気になる場合、原因と考えられるのは主に以下の4つです。

  • 回復の途中で、腫れや内出血がまだ完全に引いていない
  • 脱脂で目の下に凹みや段差が生じ、その影がクマのように見えている
  • 脂肪の取り残しがあり、膨らみの改善が不十分だった
  • そもそものクマのタイプと施術の相性が合っていなかった

中でも見落とされやすいのが、「凹みによる影クマ」です。脱脂は眼窩脂肪を取り除く施術ですが、脂肪を除去しすぎたり、もともと皮膚のハリが低下していると、脂肪があった部分がくぼんで、かえって影が目立つことがあります。

また、脂肪の取り残しによるボコつきや、左右の除去量のわずかなズレが、クマとして残って見える原因になることもあります。

「施術が合っていなかった」は、なぜ起こるのか

これは、医師が故意に誤った施術を行ったという意味ではなく、カウンセリング時のクマタイプの見極めに課題があった可能性を指します。

目の下のクマは、複数のタイプが混在していることが多く、見た目だけでは正確に判別しにくいものです。黒クマと青クマが重なっていたり、赤クマと黒クマが同時に出ていたりするケースも珍しくありません。こうした状態で脱脂のみを行っても、色みのクマが残ったり、凹みが新たな影を作ることがあるのです。

また、クリニックによっては対応できる施術の幅が限られていることもあり、「本来は別の施術が適しているにもかかわらず、そのクリニックで提供できる施術だけで対応した」という状況が生まれることも、残念ながらゼロではありません。

くれぐれも、大切なのは「なぜ今もクマが残って見えるのか」その原因を正確に把握することです。今の状態が通常の回復過程なのか、追加の対処が必要なのかは、現在の目元の状態を直接診なければわかりません。

まずは担当医師に現状を正直に伝え、相談してみることが最初のステップです。

かわって、クマ取り後にしわが増えたとお悩みの方も見られます。その原因や、信頼できる医師を見極めるポイントについて詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

目の下の凹みや段差でクマに見えている場合の対処法

クマ取りの後に担当医師へ相談

「クマ取りしたのにクマがある…」と感じているとき、実はクマそのものではなく、“脱脂後にできた凹みや段差の影”が原因のケースがあります。この場合は、クマ自体が残っているわけではありません。

凹みが生じやすい主な状況は以下の通りです。

  • 眼窩脂肪を必要以上に取り除いた
  • もともと皮膚のハリが低下していて、脂肪除去後にたるみが強調された
  • 元々の骨格上、目の下の溝(ティアトラフ)が深い
  • 頬の脂肪が下垂していて、目の下から頬にかけてのカーブが崩れた

このような凹みには、クマ取りをやり直すのではなく、凹んだ部分にボリュームを補う方向での対処が基本です。まずは現状が「凹みによる影」なのかどうかを医師に診てもらうことが、すべての出発点になります。

凹みによる影クマに対応できる主な追加施術とは?

凹みを補う追加施術には主に3つの選択肢があります。どれが自分に合うかは目元の状態や凹みの程度によって異なるため、医師と相談しながら検討することが望ましいでしょう。

施術 効果の持続 ダウンタイム こんな方に向いている
ヒアルロン酸注入 数カ月~1年半程度 比較的短い 手軽に試したい方・微調整したい方
脂肪注入 定着すれば長期的 やや長め 自然な仕上がりを長く保ちたい方
グロースファクター注射 比較的長期 比較的短い 自分の皮膚力で改善を目指したい方

※一般的な目安で個人差があります。クリニックや使用製剤によっても異なります。

各施術で特に知っておきたい注意点は以下の通りです。

  • ヒアルロン酸注入
    目の下は皮膚が薄く、ヒアルロン酸が浅い層に注入された場合などに青白く透けて見える「チンダル現象」が起こるリスクがあり、注入の深さや量の適切な判断が重要。
  • 脂肪注入
    脂肪を採取する部位にも負担がかかり、注入した脂肪のすべてが定着するわけではなく、定着率には個人差がある。
  • グロースファクター注射
    効果が出始めるまでに早くても1〜2週間程度かかり、本格的な効果を実感するまでに数カ月かかることもあるため、即効性は期待しにくい。

追加施術は術後3〜6カ月の回復を待ってから判断

凹みが気になっても、追加施術は術後3〜6カ月の回復を待ってから判断するのが基本です。脱脂後の目元はこの期間をかけてゆっくりと変化し続けるため、回復しきっていない状態では、本当の仕上がりを正確に判断しにくいからです。

焦って早期に追加施術を受けると、次のようなリスクが高まります。

  • 腫れが残った状態で注入量を見誤り、仕上がりに左右差が出る
  • 術後の組織がまだ硬い状態では注入物が凹みに入りにくく、周囲が不自然に膨らむことがある
  • 回復の途中で改善する凹みに対して、不要な追加施術をしてしまう

術後1カ月を過ぎたら、担当医師に現状を相談する

追加施術の検討前に、まず施術を受けたクリニックに相談することをおすすめします。

担当医師は術前の状態・施術内容・脂肪の除去量を把握しているため、今の凹みが回復途中の一時的なものか、追加施術が必要な状態かをより適切に判断できる立場にあるからです。

相談のタイミングの目安は、腫れや内出血が落ち着いてくる術後1カ月前後です。「まだ早い」と思う必要はなく、気になっていることは早めに声に上げていいのです。

伝えるときは、次のような内容を率直に話してみてください。

  • いつ頃からどんな変化が気になっているか
  • 凹んでいる・段差がある・影が残っているなど、見た目の具体的な状態
  • 術前と比べてどう違うか

「クレームみたいで言いにくい…」と遠慮する方もいますが、術後の経過報告は治療の一環です。担当医師に正確な情報を伝えることが、適切な対処につながります。

以上、脱脂後の凹みや段差によってクマのように見えているケースの原因と、対処の考え方について解説しました。

赤・青・茶・黒クマのタイプ別に適した追加施術とは

クマのタイプ別に適した追加施術

クマ取り後も改善が感じられないとき、「そもそも自分のクマの種類に合った施術だったのか?」という視点が重要になります。

タイプが違えば適した施術も異なり、見極めの精度が結果を大きく左右します。

目の下のクマ4タイプの特徴と見分け方

まず、クマの4タイプの原因と見た目の特徴を整理します。

タイプ 主な原因 見た目の特徴
赤クマ 眼窩脂肪が眼輪筋を圧迫し筋肉が透けて見える 目の下が赤みがかって見える
青クマ 血行不良で毛細血管が青黒く透けて見える 青黒く見える
日によって濃さが変わりやすい
茶クマ 紫外線・摩擦などによる皮膚の色素沈着 茶色っぽく見える
肌を動かしても色が変わらない
黒クマ 眼窩脂肪のふくらみと凹みが影を作る 暗く影のように見える

※一般的な目安で複数のタイプが混在するケースも多いです。
※赤クマは毛細血管の拡張が原因となる場合もあります。

自分のタイプに見当がつかない場合は、以下のセルフチェックが参考になります。

チェック動作 結果 疑われるタイプ
目の下を横にぴんと引っ張る クマが薄くなる 青クマ
頬の皮膚を下に引っ張る 引っ張った方向に赤みが増す 赤クマ
顔を上に向けて鏡を見る クマが薄くなる 黒クマ
目の下を引っ張っても色が変わらない 変化なし 茶クマ

あくまで参考です。複数タイプが混在する場合は判別しにくいことがあります。正確な見極めは専門医の診断を受けましょう。

赤クマ:脱脂後も赤みが残る理由と追加施術の考え方

脱脂術は赤クマへの有効な適応とされていますが、術後も赤みが残るケースがあります。「なぜ取ったのに赤い?」と感じている方は、次の2つの原因が考えられます。

  • 脂肪の取り残しがある
    → 眼輪筋への圧迫が続いているため、赤みの原因がそのまま残っている
  • 皮膚が薄いことで透けやすい状態が続いている
    → 脂肪圧迫が解消されても、皮膚が薄いと筋肉の赤みが透けやすい

脂肪の取り残しが原因の場合は、脱脂の再調整が選択肢になります。一方、皮膚の薄さが原因の場合は、グロースファクター注射で皮膚のコラーゲン量を増やし、筋肉の透けを見えにくくする方向でのアプローチが考えられます。

青クマ:生活習慣の改善が基本、医療では透けを防ぐアプローチ

青クマは、睡眠不足や目の酷使など、日常の積み重ねで悪化しやすいタイプです。まずは生活習慣の見直し(十分な睡眠・長時間のスマホ使用を控えるなど)が基本になります。

ただ、もともと目の下の皮膚が薄い体質の場合は、どれだけ生活を整えても改善に限界があります。その場合は、グロースファクター注射や脂肪注入で皮膚に厚みを持たせ、血管の透けを目立ちにくくするアプローチが選択肢の一つです。

なお、ヒアルロン酸注入は製剤自体が青白く透けて見える「チンダル現象」が起こりやすく、青クマへの使用はリスクがある見解も多いです。青クマ改善を目的とした注入施術を検討する際は、チンダル現象のリスクについて必ず医師に確認しましょう。

茶クマ:脱脂では改善が困難、色素沈着へのアプローチ

脱脂術を受けたにもかかわらず茶色みが残っている場合、それは脱脂の問題ではなく、もともと茶クマが混在していた可能性があります。脱脂はあくまで眼窩脂肪を取り除く施術であり、皮膚の色素沈着には作用しません。場合によっては、術後に皮膚が薄くなることで色素がより目立つこともあります。

茶クマに適した追加施術の選択肢は以下の通りです。

  • ピコレーザー・レーザートーニング
    → メラニン色素を分解・排出し、色素沈着の改善が期待できる
  • ケミカルピーリング
    → 古い角質を剥がして肌のターンオーバーを促し、メラニンの排出を促す効果が期待できる
  • ハイドロキノン・トレチノインなどの外用薬
    → 色素生成を抑えつつ、ターンオーバーを促す効果が期待できる

ただし、色素沈着の種類(炎症後色素沈着・肝斑など)によって適したアプローチが異なり、合わないレーザー照射で悪化するリスクもあります。自己判断で施術を選ばず、専門医に正確に診断してもらうことが前提です。

黒クマ:ふくらみが残っているかで追加施術が変わる

黒クマは脱脂術の有効な適応とされていますが、術後にもクマがあると見える場合、状態によって対処が分かれます。

脱脂でふくらみが解消されたのに凹みが残っている場合は、その凹みが影を作り続けています。グロースファクター注射・脂肪注入・ヒアルロン酸注入などで凹みを補い、クマの改善が期待できるアプローチが選択肢です。

一方、ふくらみがまだ残っている状態でヒアルロン酸などを凹みに注入すると、ふくらみと注入部分の凹凸のコントラストが強調され、クマが悪化する可能性があります。

追加施術の前に、必ず「ふくらみが残っているかどうか」を医師に確認することが、このタイプの前提です。

どのタイプも追加施術前に「正確な見極め」が欠かせない

ここまで赤・青・茶・黒クマ4タイプの施術の方向性を解説してきましたが、共通して言えるのは、タイプの見極めが不正確なまま追加施術を行っても、改善が期待しにくいことです。

自分のクマが今どのタイプの状態にあるのかを正確に把握するためにも、担当医師に現状を診てもらい、追加施術が本当に必要かどうかを一緒に判断していくことをおすすめします。

まとめ:クマが残るならセカンドオピニオンも活用しよう

クマ取りのセカンドオピニオン

お金も勇気も出して踏み切ったクマ取り手術。それなのに、まだクマがある——その落胆は、誰が経験しても当然の気持ちです。

腫れや内出血といった急性症状は多くの場合1〜2週間で落ち着き、術後1カ月前後には仕上がりの状態を確認しやすくなります。

この頃が経過を相談する一つの目安ですが、強い痛みや腫れの長引き、感染が疑われる症状がある場合は、期間にかかわらず早めにクリニックへ連絡しましょう

納得できないなら、セカンドオピニオンは正当な選択肢

相談したものの「とりあえず様子を見てください」といった説明だけで終わった、あるいはどうしても腑に落ちないう場合は、別の専門医にセカンドオピニオンを求めることを考えてみてください。

セカンドオピニオンは、担当医への不満でも裏切りでもありません。自分の目元の状態について、異なる視点からの情報を得るための、ごく正当な行動です。

  • 術後3カ月以上が経過しても改善が感じられない
  • 凹みや色みの変化がどうしても気になる
  • 担当医への相談後も、説明の内容に疑問が残っている

上記に当てはまる場合は、セカンドオピニオンを積極的に活用してみましょう。正しい情報を手に入れることが、改善への最短ルートです。

形成外科Dr.やなの監修コメント

まぶた手術を得意とする形成外科ドクター簗(やな)

年間100件以上の眼瞼手術に向き合ってきた経験の中で気づいたことがあります。術後に残るクマの多くは、手術の失敗よりも「回復途中」か「クマの種類の見極め不足」に起因しているケースが多く見られます。

目の下はわずか1mm単位の差が仕上がりを変える繊細な部位であり、正確な診断なしに追加施術を急ぐことは、凹みや色みが悪化するなど、新たなトラブルを招く場合があるため、慎重に進めましょう。

今もクマが気になって、鏡を見るたびに気持ちが沈んでいる方に、ひとつだけ伝えさせてください。原因が正確にわかれば、対処の選択肢は見つけられます。ひとりで抱え込まず、まずお話を聞かせてもらえればと思います。

まぶた手術を得意とする形成外科Dr.簗(やな)由一郎

監修:簗 由一郎

形成外科専門医の簗(やな)由一郎です。眼瞼下垂などの「まぶたの手術」を専門に、埼玉・東京の医療機関で診療しています。20年以上の経験と技術で、自然で負担の少ない治療を心がけています。お悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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形成外科専門医Dr.やなが運営する、まぶた・目の下のたるみ・クマ・眼瞼下垂治療の専門WEBメディア。埼玉・東京・茨城の10院以上で、目の下のたるみ取り・クマ取り・眼瞼下垂手術を専門に保険適用で治療します。自費の場合も、なるべく負担のないように低価格で医療をご提供したいと思い、まぶたの悩み専門メディアを立ち上げました。