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まぶた・目の下のたるみのお悩み専門WEBメディア

【医師監修】結膜切開と皮膚切開の違いは?タレ目形成で失敗しない選び方

タレ目形成を検討し始めて、「どの術式を選ぶか」という疑問にぶつかる方は本当に多いです。

多くのクリニックのホームページでは、「結膜切開」と「皮膚切開」という2つの方法が紹介されています。効果はどれくらい続くのか、傷跡は残るのか、腫れはどの程度か。知りたいことは山ほどあるのに、情報が多すぎてかえって混乱してしまう…。

あなたも今、そんな状況ではありませんか?自分にはどちらが合っているのか、わかりにくいですよね。

形成外科専門医のDr.やなは、「結膜切開?皮膚切開って?」「どちらを選べば後悔しないの?」という声を数え切れないほど聞いてきました。

医療情報はどうしても専門的になりがちですが、治療の選択は「患者さん自身が納得して決めること」が何より大切だからこそ、判断材料となる情報をきちんと届けたいと思っています。

この記事では、結膜切開と皮膚切開の違い、それぞれのメリット・デメリット、そしてあなたに合った選び方まで、具体的にお伝えします。

読み終える頃には、クリニックで相談する準備が整っているはずです。それでは、一緒に見ていきましょう。

タレ目形成の結膜切開と皮膚切開の違いは?

タレ目形成の結膜切開と皮膚切開の違い

タレ目形成の「結膜切開」と「皮膚切開」は、どちらも下まぶたの外側を下げて優しい印象をつくる目的は同じですが、切開する場所が大きく異なります

結膜切開と皮膚切開はどこから切るのか

結膜切開は、下まぶたをめくった裏側にある結膜という薄い粘膜組織を切開する方法です。表面の皮膚にはメスを入れないため、外側に傷跡が残りません。

一方、皮膚切開は下まぶたの表側、まつ毛の生え際から数ミリ下の皮膚を切開します。皮膚の表面から直接アプローチするため、術後は細い線状の傷跡が残る場合があるでしょう。

どちらの方法も、切開した部分から下まぶたを支える組織を操作してタレ目の形を目指します。ただ、アプローチする場所が表か裏かという違いで、効果の持続性や回復の過程が異なります。

切開場所の違いで何が変わるのか

切開する場所が異なると、一般的に以下のような違いが生まれます。

比較項目 結膜切開 皮膚切開
切開場所 下まぶたをめくった裏側 下まぶたの表側
傷跡 外から見えにくい 細い線が残る場合がある
腫れの程度 目立ちにくい 目立つ場合がある
効果の持続性 後戻りしやすい傾向 長期で持続しやすい傾向

※個人差があります

表を見てわかるように、結膜切開は皮膚表面に傷跡が残らない一方で、固定の仕方などによっては元に戻る可能性があります。

反対に皮膚切開は、表面に傷跡が残る可能性があるものの、効果が長期的に持続しやすく、後戻りしにくい傾向です。ただし、加齢による変化などにより、永続性を保証するものではありません

同じタレ目形成でも、アプローチによってこのような違いがあるわけです。続いて、それぞれのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

結膜切開のメリット・デメリット

結膜切開のメリット・デメリット

まぶたの裏側からアプローチする「結膜切開」のメリットとデメリットから見ていきます。まとめた表は以下の通りです。

メリット デメリット
・皮膚表面に傷跡が残らない
・ダウンタイムが比較的短い
・腫れや内出血が少ない
・抜糸のために通院する必要がない
・効果の持続期間が短い傾向
・大きな変化を出しにくい
・皮膚のたるみには対応しにくい
・逆さまつげになるリスクがある

結膜切開のメリット

結膜からアプローチする方法には、以下のようなメリットがあります。

  • 皮膚表面に傷跡が残りにくい
    まぶたの裏側の結膜という粘膜部分を切るため、皮膚表面には傷跡が残りません。美容整形を受けたことを周りに知られたくない方や、傷跡を避けたい方に適しています。
    結膜側に白っぽい跡ができる場合はありますが、まぶたの裏側のため通常は外から見えることはないでしょう。
  • ダウンタイムが比較的短い
    皮膚の切開と比べて組織へのダメージが少ないため、回復がスムーズに進む傾向があります。一般的に、目立つ腫れや内出血は術後数日から1週間程度で徐々に落ち着き始め、2週間程度で大きな腫れは治まることが多いです。
  • 腫れや内出血が少ない
    結膜側からの処置は血管や組織への影響が控えめで、術後の腫れや内出血が比較的軽く済むケースが多いです。ただし、白目がむくんでぷっくりする結膜浮腫が出た場合は、数日から1週間程度続くこともあります。
  • 抜糸のために通院する必要がない
    結膜側の縫合には体内で自然に溶ける糸を使用するケースが多く、その場合は抜糸のための通院は不要になります。とはいえ、経過を確認するために1~2回程度の通院を勧められることは多いでしょう。

※個人差があります

結膜切開のデメリット

一方で、結膜切開には以下のようなデメリットもあります。しっかり確認しておきましょう。

  • 効果の持続期間が短い傾向
    組織の固定が皮膚側からの切開ほど強固ではないため、時間が経つと元に戻りやすい可能性があります。ただし、適切な手術手技で行われた場合は、長期で効果が続くケースも多いでしょう。
  • 大きな変化を出しにくい
    結膜側から短縮できる範囲には限りがあるため、大きくタレ目にしたい方には物足りなく感じるかもしれません。控えめでナチュラルな印象を目指す方に適していますが、はっきりと印象を変えたい方には不向きな場合があります。
  • 皮膚のたるみには対応しにくい
    結膜側からのアプローチでは余った皮膚を取り除くことはできないため、もともと下まぶたにたるみがある方には効果が限定的なことがあります。たるみが気になる場合は、皮膚切開の検討も並行しましょう。
  • 逆さまつげになるリスクがある
    結膜を短くすることで皮膚が余り、まつげが内側を向いてしまうことがあります。もともと逆さまつげの傾向がある方や、広めに切開して下まぶたを大きく下げた場合に起こりやすいです。
    症状によっては、後日改めて逆さまつげの手術が必要になることもあります。

※個人差があります

結膜切開は、主に効果の持続性や変化の幅に限界がある点を認識しておいてください。

医師の技術レベルや施術方法によって仕上がりや持続期間に個人差が生じるため、実績のある医師を選ぶことが大切です。

皮膚切開のメリット・デメリット

皮膚切開のメリット・デメリット

まぶたの表側から行う「皮膚切開」のメリットとデメリットを確認していきましょう。まとめた表は以下の通りです。

メリット デメリット
・効果が長期的に持続する
・デザインの自由度が高い
・皮膚のたるみも同時に改善できる
・皮膚表面に傷跡が残ることが多い
・日常生活への影響が長い
・抜糸が必要になる
・腫れや内出血が目立ちやすい
・下まぶたが外反するリスクがある
・修正手術でも完全に元には戻せない

皮膚切開のメリット

皮膚側からアプローチする方法には、以下のようなメリットがあります。

  • 効果が長期的に持続する
    皮膚側から組織を固定するため、結膜からの切開と比べて後戻りが少なく、長期的に効果が続きやすいです。一度の手術でタレ目を長くキープしたい方に向いているでしょう。
    ただし、わずかな後戻りが生じる可能性と、年齢による自然な変化は起こり得ます。
  • デザインの自由度が高い
    皮膚の切開では下まぶたの構造に直接働きかけられるため、希望に合わせたデザインを目指すことが可能です。大きく印象を変えたい方や、つり目が強い方でも改善が期待できるでしょう。
  • 皮膚のたるみも同時に改善できる
    下まぶたに余分な皮膚がある場合、切開時に一緒に取り除くこともできます。年齢による皮膚のたるみが気になる方や、より若々しい目元を目指す方にはメリットとなるでしょう。

※個人差があります

皮膚切開のデメリット

一方で、皮膚切開には以下のようなデメリットもあります。選択に失敗しないためにも、1つずつ理解しておきましょう。

  • 皮膚表面に傷跡が残ることが多い
    下まつ毛の際に沿って切るため、外側から見える傷跡が残ることが多いです。最終的にはメイクで隠せる程度になる傾向ですが、完全に消えるわけではありません。
    体質によっては傷跡が赤く盛り上がったり、色素沈着を起こすケースもあるため、傷跡への不安が強い方は慎重に考えましょう。
  • 日常生活への影響が長い
    皮膚の切開は組織へのダメージが大きいため、目立つ腫れや内出血が落ち着くまで約1〜2週間かかります。抜糸後からはメイクでカバーできますが、傷跡の赤みが目立たなくなるまで約1カ月程度を要します。(完全に仕上がるまでには約3カ月かかる傾向)
  • 抜糸が必要になる
    目安として、手術から5〜7日後に抜糸のため再び来院する必要があります(クリニックにより異なる)。抜糸までは目の下に糸がついたままになり、その間は大きめのマスクやサングラス、帽子などで隠して過ごす必要があるでしょう。
  • 腫れや内出血が目立ちやすい
    皮膚側からの切開は血管や組織への影響が大きいため、術後の腫れや内出血が結膜切開よりはっきりと現れます。一般的に、術後1〜2週間は特に目立ちやすい傾向です。
    抜糸後も内出血が残っている場合があります。
  • 下まぶたが外反するリスクがある
    過度に皮膚を切り取ったり、組織を引き下げすぎると、下まぶたが外側に反り返り、ピンク色の粘膜が露出する「外反」が起こる可能性があります。外反は見た目の違和感が強く、機能的にも問題が生じることがあるでしょう。
  • 修正手術でも完全に元には戻せない
    一度切り取った皮膚や変更した構造は、修正手術を行っても元の状態に戻すことは非常に困難です。
    やりすぎた場合の後悔リスクがあるため、カウンセリングでのデザイン決定は慎重に行う必要があります。

※個人差があります

皮膚切開は効果が長く期待できる反面、日常生活への影響の長さ、傷跡、外反などのリスクも伴います。

特に、切除する皮膚の量や組織の固定方法は技術力に大きく左右されるため、結膜切開と同じく、経験豊富で繊細な手技を持つ医師を選ぶことが重要になるでしょう。

以上、結膜切開と皮膚切開、それぞれのメリットとデメリットをお伝えしました。

あなたはどっち?結膜切開と皮膚切開の失敗しない選び方

結膜切開と皮膚切開の選び方

結膜切開と皮膚切開、それぞれの違いを理解したところで、自分にはどちらが合っているのか気になりますよね。

ここでは、失敗しないために押さえておきたい選び方のポイントをお伝えします。

どちらの方法があなたに合っているか

まず一般的に、それぞれの方法が向いている方の特徴を整理してみましょう。

項目 結膜切開が向いている方 皮膚切開が向いている方
傷跡 外から見える傷跡を避けたい 目立たなければ許容できる
変化の度合い 控えめで自然な印象を求める はっきりした変化を求める
目の状態 つり目が軽度 つり目が強い
皮膚の状態 たるみがない・少ない たるみがある・多い
術後の配慮 周囲に気づかれたくない 周囲に気づかれても構わない
効果の持続 後戻りの可能性を理解している より長期的な効果を希望する

※目安のため個人差があります。必ず医師にご相談ください。

この表を見て、どちらの列に多く当てはまりましたか?「あなたが優先したいポイントは何か」を一度考えてみてください。それが検討の出発点になります。

施術選びでチェックすべきポイントは?

施術方法を選ぶ際は、以下の点も含めて考えてみましょう。

  • 医師の資格と経験
    タレ目形成の経験が豊富な医師であることが重要です。形成外科専門医や美容外科に関する資格を持つ医師であれば、専門的なトレーニングを受けている証となります。
  • 症例写真の確認
    術前術後の写真を見せてもらうことをおすすめします。あなたと目の形が似た症例写真があれば、仕上がりのイメージがつかみやすいでしょう。理由もなく写真を見せてくれないクリニックは避けたほうが無難です。
  • カウンセリングでの対応
    悩みをじっくり聞いてくれるか、メリットだけでなくデメリットやリスクも丁寧に説明してくれるか、強引に高額な治療を勧めてこないか…こうした点を冷静に観察してください。初回のカウンセリングで少しでも違和感や不安があれば、契約を急ぐ必要はありません。

どちらの方法を選ぶにしても、仕上がりを左右する大きな要素は執刀医の技術です。ただし、医師が一方的に勧める方法をそのまま受け入れるのではなく、あなた自身の希望を明確に伝えることも大切です。

「傷跡を目立たせたくない」「自然な仕上がりにしたい」「しっかり変化を出したい」など、優先順位を明確に伝えることで、医師もそれに沿った提案をしやすいでしょう。

流れ作業のような診察や、医師以外のカウンセラーが契約を急がせてくる場合は要注意です。信頼できる医師は、あなたが納得するまで丁寧に説明してくれるはずです。

以上、結膜切開と皮膚切開の失敗しない選び方をご紹介しました。あなたに合った方法を見極めて、納得の目元を手に入れてくださいね。

タレ目形成の施術前には、しっかりと基礎知識を理解しておくことが重要です。詳しく知りたい場合は下記の記事が参考になります。

まとめ:自分に合った方法で理想の目元を

まぶた手術を得意とする 形成外科Dr.簗(やな)

タレ目形成を受けるかどうか迷っているあなたは、きっと今「本当に自分に合った選択ができるだろうか」と不安を感じているかもしれませんね。

結膜切開と皮膚切開、どちらにも一長一短の違いがあり、絶対的な正解は存在しません。まず選択の起点となるのは「あなたが何を最も優先するか」です。そして「どんな自分になりたいか」というビジョンまで含めて考えてみてください。

忘れないでほしいのは、どちらの方法でも、執刀する医師の技術によって結果が大きく変わることです。まぶたはミリ単位の調整で印象がガラリと変わる繊細な部位ですから、症例数が豊富で信頼できる医師に任せることが成功のポイントです。

カウンセリングでは、以下のような点を必ず確認してみてください。

  • 自分の目の状態で、どちらの方法がより適しているか
  • 希望する変化の度合いは、その方法で実現可能か
  • ダウンタイム中の仕事や日常生活への具体的な影響
  • 万が一思った仕上がりにならなかった場合の対処法

そして、医師の説明を聞いた後に「なんとなく不安が残る…」「この先生に任せて大丈夫かな…」と感じたら、その直感を無視しないでください。

大切な体に関わる決断ですから、心から納得できる医師を見つけるまで焦る必要はありません

この記事が、あなたの選択を後押しする一助になれば嬉しいです。十分に情報を集め、じっくり考えた末に選んだ道なら、きっと後悔することはないはずです。

理想の目元を手に入れて、自信に満ちた笑顔で毎日を過ごせますように。

簗医師の監修コメント

私が診療の中で感じるのは、患者さんの多くが「傷跡が残るかどうか」「ダウンタイムはどのくらいか」といった表面的な違いに関心が向きやすいようです。

もちろんそれらも重要ですが、本質的に考えるべきは「あなたの目の構造に対して、どちらの方法がより自然で安定した結果をもたらすか」という点です。

記事にもありましたが、皮膚のたるみが多い方に結膜切開を行っても、余剰皮膚により理想的な形になりにくいです。反対に、若くて皮膚のたるみが少ない方に皮膚切開で過度に切除すると、外反などのトラブルを招くおそれがあります。

つまり、流行や一般論ではなく、あなた個人の状態に合わせた判断が求められるのです。

また、タレ目形成では下げ幅の調整がとても重要です。過度に下げすぎると、不自然な印象になったり、機能的な問題が生じるおそれがあります。「もっと下げてほしい」という要望に対して、適切にブレーキをかけられる医師を選んでください。

あなたの希望をしっかり受け止めながらも、医学的に正しい判断ができる医師との出会いこそが、満足のいく結果につながると考えています。

まぶた手術を得意とする形成外科Dr.簗(やな)由一郎

監修:簗 由一郎

形成外科専門医の簗(やな)由一郎です。眼瞼下垂などの「まぶたの手術」を専門に、埼玉・東京の医療機関で診療しています。20年以上の経験と技術で、自然で負担の少ない治療を心がけています。お悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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