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まぶた・目の下のたるみのお悩み専門WEBメディア

【医師監修】老化で瞼が下がる原因と対策は?たるみと眼瞼下垂を徹底解説

「最近、疲れているの?」「いつも眠そうじゃない?」「前より老けた印象に見える」なんて言われるようになり、鏡を見るのが少し憂うつになってしまった…。そんな気持ちを抱えている方はとても多いです。

加齢による変化とわかっていても、どこか納得しきれない——そんな複雑な気持ち、よくわかります。

「老化だから仕方ない…」と片付けてしまう前に、まず知っておいてほしいことがあります。ひと口に「瞼が下がる」といっても、その背景にあるものは人によって異なります。

なんとなくケアを続けているのに変化が感じられない方は、そこに理由があるかもしれません。

形成外科専門Dr.やなは、20年以上に渡りさまざまな手術に携わってきました。その経験の中で感じるのは、(まぶた)の悩みの多くは、正しく向き合えば解決の選択肢がある、ということです。

この記事では、老化で瞼が下がる原因と対策から、症状で見分けるポイント、医療機関を受診する目安まで、順を追って解説します。

瞼の変化に悩むすべての方が、「自分に合った対策」を見つけるための一助になれば幸いです。

老化で瞼が下がる原因と対策!たるみと眼瞼下垂を徹底解説

鏡を見ながら自分の瞼を気にしている

加齢とともに瞼が下がるのはごく自然な老化の変化ですが、その原因を正しく理解することで、自分に合ったケアや対策を検討しやすくなります。

老化による瞼が下がる悩みには、大きく2種類の原因があります。

ひとつは皮膚がたるむ「瞼のたるみ(眼瞼皮膚弛緩症)」、もうひとつはまぶたを持ち上げる力が弱まる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」です。見た目の症状は似ていても、起きている仕組みはまったく違います。

まずはそれぞれの原因をしっかり押さえておきましょう。

加齢で瞼の皮膚がたるむのはなぜ?

まぶたのたるみは、皮膚を「ぴんと張った状態」に保つ成分が加齢とともに失われることで起きます。

私たちの肌には、ハリと弾力を支えるコラーゲンとエラスチンというたんぱく質が存在します。若いうちはこれらが豊富で皮膚がふっくらとした弾力を保っていますが、加齢とともに生成量が減ることで、皮膚のハリが失われ、たるみが生じやすくなるのです。

目の周りを囲む「眼輪筋(がんりんきん)」という筋肉の衰えも加わり、瞼を支える力がじわじわと低下していきます。あなたも瞼の重さが増したように感じたことはありませんか?それはこうした変化が重なっているサインかもしれません。

特にまぶたの皮膚は顔の中でも非常に薄い部位のため、老化の影響を受けやすく、一般的に40〜50代前後からたるみが目立ち始める方がよく見られます。主な原因と影響を下の表で整理しました。

原因 まぶたへの影響
コラーゲン・エラスチンの減少 皮膚のハリ・弾力が低下し、重力でたるむ
眼輪筋の衰え まぶたを支える力が弱まり、皮膚が垂れ下がる
眼窩脂肪の前方突出 目元がふくらみ、まぶたが重たく見える

※一般的な目安です。個人差があります。

まぶたのたるみは「皮膚と筋肉の問題」です。この点が、次に紹介する眼瞼下垂との大きな違いになります。

加齢で眼瞼下垂が起きるのはなぜ?

眼瞼下垂は、瞼を持ち上げる「力の伝達」がうまくいかなくなることで起きます。見た目はたるみとよく似ていますが、問題が起きている場所が異なります。

瞼が開く仕組みを順に追うと、次のようになります。

  1. 上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)という筋肉が収縮する
  2. 上眼瞼挙筋は瞼板に近い部分で薄い膜状の挙筋腱膜(きょきんけんまく)へと移行し、瞼板の前面に付着している
  3. 腱膜が引き上げられることで瞼板(けんばん)が持ち上がり、瞼が開く

後天的な眼瞼下垂の大半は「腱膜性眼瞼下垂」と呼ばれるタイプで、加齢が主な原因です。長年にわたり挙筋腱膜が少しずつ伸び、瞼板との付着部分がゆるんだり外れたりすることで、筋肉の力がうまく瞼板まで届かなくなります。

イメージとしては、長年使い続けてのびきったゴム紐のようなもの。筋肉自体はちゃんと動いているのに、途中の「伝達部品」がゆるんでしまっているため、まぶたが十分に上がりにくくなるのです。

加齢のほかにハードコンタクトレンズの長期使用、白内障・緑内障などの内眼手術が原因になる場合もあります。また、アトピー性皮膚炎や花粉症などで目を頻繁にこする習慣も、腱膜がゆるむ一因として知られています。

たるみと眼瞼下垂、2つの違いを下の表で再度確認しましょう。

まぶたのたるみ
(眼瞼皮膚弛緩症)
眼瞼下垂
(腱膜性)
問題が起きている場所 皮膚・眼輪筋 挙筋腱膜・瞼板
主な原因 コラーゲン等の減少、筋力低下 腱膜の伸び・ゆるみ

以上、老化によって瞼が下がる2つの原因、まぶたのたるみ(眼瞼皮膚弛緩症)と眼瞼下垂(腱膜性眼瞼下垂)について、その仕組みを解説しました。

瞼のたるみと眼瞼下垂の違いを症状で見分けるポイント

瞼のたるみと眼瞼下垂の違い

「瞼が下がるのは、たるみ?それとも眼瞼下垂?」——この2つは見た目が似ているため、混同しやすいのが正直なところです。

前半でも触れたように、それぞれへの適切な対策や治療は異なるため、まずあなたがどちらのタイプかを把握することがとても重要です。

ここでは「症状で見分けるポイント」にフォーカスして、その目安を解説していきます。

「瞼のどこが下がっているか」で見分ける

たるみと眼瞼下垂の大きな違いは、「瞼のどこが下がっているか」です。下の表で2つの違いを確認しましょう。

たるみ 眼瞼下垂
下がっている部分 皮膚(まぶたの縁より上) まぶたの縁ごと
黒目へのかかり 原則なし 黒目にかかる
皮膚を指で持ち上げると 視野が広がる あまり改善しない
目を開けるときの眉の動き 特に変化なし 無意識に上がりやすい
額の横ジワ 目立ちにくい 深くなりやすい

※両方が重なって起きているケースもあります。

あくまでおおよその目安ですが、いずれかの可能性を考えるきっかけになると思います。あなたはどちらでしたか?

セルフチェックで自分のタイプを確認してみよう

症状の傾向をさらに細かく確認できるセルフチェックをご活用ください。鏡の前で見ながら、当てはまる項目を確認してみましょう。(◎…特に当てはまりやすい症状 ○…当てはまる場合がある症状)

チェック項目 たるみ寄り 眼瞼下垂寄り
余った皮膚を指で持ち上げると視野が広がる
まぶたの縁の位置は変わらず皮膚だけ垂れている
二重ラインが皮膚に埋もれて見えにくくなった
黒目の上部にまぶたがかかっている
目を開けるとき眉が上がる・額に力が入る
以前より額の横ジワが深くなった・増えた
二重の幅が広くなった、または三重になった
夕方になると目が重くなりやすい
肩こりや頭痛が慢性的にある

※あくまで目安です。正確な判断には専門医の診察が必要です。

眼瞼下垂寄りの項目が複数当てはまった方は、すでに体に負担がかかっているサインかもしれません。最後の「肩こり・頭痛が慢性的にある」という方は、一度まぶたとの関連を疑ってみてください。

「目の問題なのになぜ肩が?」と思う方も多いのですが、これはおでこの筋肉(前頭筋)を常に緊張させていることに加え、視野を補おうとあごを上げたり頭を後ろに傾けたりする姿勢の変化が、首や肩の筋肉に負担をかけるためです。

「朝は開くのに夕方は重い」は要注意です

これは、見逃してほしくない症状です。加齢によるたるみや腱膜性眼瞼下垂では、朝と夕方で目の開き具合が急激に変化するような顕著な日内変動は起きにくいとされています。

一方、重症筋無力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)という神経筋接合部の自己免疫疾患では、筋肉を使うほど疲れやすくなる「易疲労性(いひろうせい)」があり、朝は軽く夕方に悪化しやすい「日内変動」が大きな特徴のひとつです。ものが二重に見えるなどの症状を伴う場合もあります。

加齢による変化とは異なるため、このような日内変動が気になる方は、早めの受診を検討しましょう。

迷ったときは専門医(形成外科・眼科)へ相談

ここまでのチェックで、自分のタイプの目安はある程度つけられたのではないでしょうか。ただ、たるみと眼瞼下垂が重なっているケースや、軽度の段階では自己判断が難しいことも少なくありません。

「自分はどちらかよくわからない」「チェック項目が複数当てはまる」という場合は、形成外科や眼科の専門医に相談するのがいいでしょう。

見た目が似ていても、専門医の診察では適切に見分けることができる場合がほとんどです


以上、症状の見た目の違いとセルフチェックを通じて、自分のタイプを把握する目安をお伝えしました。

続いては、せっかく原因を知っても日常のある習慣が悪化を招いてしまう——そんな盲点になりやすいNG行動を見ていきましょう。

瞼下がりが悪化するNG習慣と日常生活で気をつけること

瞼下がりが悪化するNG習慣

老化で瞼が下がる変化は避けられないとはいえ、日常のちょっとした習慣が悪化を早めているケースは少なくありません。

「何気ない行動が実はまぶたに負担をかけていた…」

そんな盲点になりやすいNG習慣を見直すことで、悪化のペースを抑えられる場合があります。

目をこする習慣が眼瞼下垂を招くって本当?

目をこするクセは、眼瞼下垂のリスクを高める習慣のひとつです。

「かゆくて目をこするだけで?」と思う方もいるかもしれませんが、後天性眼瞼下垂の多くは、腱膜が伸びたりゆるんだりして起こる「腱膜性眼瞼下垂」とされており、花粉症やアトピーなどで毎日ごしごしとこすり続けている方はリスクが高まる傾向です。

目のかゆみへの対策はこすらずに、以下を試してみてください。

  • 冷やしたタオルで目元をそっと抑える
  • 抗アレルギーの点眼薬を活用する

また、目を頻繁にこするクセがある方は、意識して改めることが腱膜への負担を減らす一歩になります。

ハードコンタクトレンズの長期装用が負担を蓄積

ハードコンタクトレンズを長年使用している方は、眼瞼下垂のリスクに注意が必要です。

ハードレンズは硬くて厚みがあるため、装用中にまばたきをするたびにレンズが瞼の裏側を圧迫・摩擦し、挙筋腱膜にじわじわと負担をかけ続けます。また、着脱時のまぶたへの引っ張り動作も、腱膜への影響の可能性があると考えられています。

一方、長年ハードレンズを使用している方は、医師に相談しながら以下の対策を検討してみてください。

  • ソフトコンタクトレンズに切り替える
  • コンタクトと眼鏡を使い分ける

こうすれば、まぶたへの累積ダメージを軽減できる場合があります。

紫外線が瞼のたるみを長期的に加速させる

「目元に日焼け止めを塗っている」という方は、意外と少ないのではないでしょうか。実は紫外線対策の甘さが、瞼のたるみを長期的に進行させる要因のひとつです。

紫外線(特にUVA)は波長が長く、皮膚の深い層にある真皮まで届きます

真皮にはコラーゲンとエラスチンが網の目のようにはりめぐらされ、皮膚のハリを保っていますが、紫外線を繰り返し浴びることでこれらが変性・破壊され、肌が支えを失ってたるみやすくなるのです。

さらにUVAは、コラーゲンを作り出す繊維芽細胞自体にもダメージを与えるため、新しいコラーゲンが生産されにくくなる二重のダメージにつながります。

まぶたの皮膚は顔の中でも薄く、紫外線ダメージを受けやすい部位です。また、曇りの日や室内でもUVAは届くため、季節や天気を問わない対策が必要です。目元用の日焼け止めや、UVカット機能のあるサングラスの活用も有効です

紫外線対策を「今日からの習慣」にすることで、老化の加速を抑えることが期待できます。

睡眠不足が瞼のたるみを悪化させる理由

「最近、朝起きると目元がぼってりと重い」——そんな経験はありませんか?睡眠不足は、瞼のたるみを一時的にも長期的にも悪化させる要因のひとつです。

睡眠が不足すると血液やリンパの循環が低下し、余分な水分がまぶた周辺にたまりやすくなります。この「むくみ」が瞼を重くし、たるみをより目立たせるのです。一時的なものとはいえ、毎朝の積み重ねは印象に大きく影響します。

さらに気になるのは長期的な影響です。夜寝ている間に肌は日中のダメージを修復しようとしますが、睡眠不足が慢性化するとこの回復が滞りやすくなり、コラーゲンなど皮膚の弾力を保つ成分が減少しやすくなります。

つまり、睡眠不足は老化を促進しやすい生活習慣のひとつといえるでしょう。毎日の睡眠の質と量を見直すことが、瞼のたるみ対策にもつながると考えます。

NG習慣と代わりにできる対策のまとめ

ここまでのNG習慣と、すぐ実践できる代替行動を下の表で整理しました。

NG習慣 なぜNG? 代わりにできる対策
目をごしごしこする 腱膜が傷つき眼瞼下垂が進みやすい 冷却・点眼薬でかゆみを対処する
ハードコンタクトを長期使用 装用中まばたき時の慢性的な摩擦で腱膜に負担が蓄積 ソフトレンズや眼鏡との併用を検討
目元に日焼け止めを塗らない UVAがコラーゲンを破壊したるみを加速 目元専用日焼け止め・サングラスを活用
慢性的な睡眠不足 皮膚修復が滞り弾力が低下しやすい傾向 睡眠時間・質の確保を優先する
アイメイク除去時の強い擦り 腱膜・皮膚両方にダメージが蓄積 優しくなじませてオフする方法に変える

※個人差があります。すべての習慣改善が症状の改善を保証するものではありません。

以上、瞼が下がる症状を悪化させる日常のNG習慣と、代わりにできる対策をまとめました。

老化の進行を完全に止めることはできませんが、こうした習慣を見直しは今日からすぐに始められます。

老化で下がる瞼はセルフケアで治る?限界と受診の目安

洗顔後に鏡の前で瞼のマッサージ

「まずは自分でできることから試したい」——その気持ちよくわかります。でも、正直にお伝えすると、老化による瞼の変化に対して、セルフケアにできることとできないことは、はっきり分かれています。

セルフケアが有効なのは「たるみの緩和」まで。すでに下がってしまった瞼を元の状態に戻す改善には、残念ながら限界があります。

だからといって、何もできないわけではありません。

比較的継続しやすいケアで老化の進行にある程度は対策できますし、どのタイミングで医療機関を頼るべきかを知っておくことも、大切な対策のひとつです。

瞼のたるみセルフケア3選:適切な方法と注意点

たるみの緩和に役立つセルフケアを3つ紹介します。いずれも「やり方」と「やってはいけないこと」をセットで把握しておくのが重要です。前章のNG習慣内で触れた対策も含めて、整理してみましょう。

① 保湿ケア:目元専用アイテムで乾燥を防ぐ

まぶたの皮膚は顔の中でも薄く、乾燥するとたるみが目立ちやすくなります。洗顔後はセラミド・ヒアルロン酸配合の化粧水や美容液で水分を補い、アイクリームで蓋をして保湿するのが基本の流れです。

ハリ感をサポートする成分としては、レチノールやナイアシンアミドを含む製品が参考になります。

塗るときの注意点は、力をかけないこと。指の腹を使い、ぽんぽんと軽くなじませましょう。ぐりぐりとすりこむと瞼への摩擦になり、逆効果です。

② 紫外線対策:UVカットサングラスを組み合わせる

紫外線(特にUVA)は雲や窓ガラスを通り抜けてまぶたの深部にまで届き、コラーゲンを破壊してたるみを進行させる一因になります。

「目元には日焼け止めが塗りにくい」という方には、UVカット機能のあるサングラスとの組み合わせが現実的です。目元専用の日焼け止めも市販されているので、ぜひ活用してみてください。

③ 眼輪筋トレーニング:無理のない範囲で毎日継続

まぶたを開ける筋肉(上眼瞼挙筋)や目の周りの眼輪筋を意識して動かすことで、筋肉の衰えを緩やかにする効果が期待できます。早い方では1カ月ほどで変化を感じ始めることもありますが、効果には個人差があります。

【基本のトレーニング手順】

  1. 鏡の前に座り、両手の人差し指を眉の上に軽く添える(額が動かないよう固定する)
  2. おでこを動かさず、まぶたの力だけでゆっくりと目を大きく見開く
  3. 5秒キープしたら、ゆっくりと目を閉じる
  4. これを5~10回繰り返す

眉が上がっていないか、額にしわが寄っていないかを鏡で確認しながら行いましょう。

注意点として、1回に長時間・大量に行うのは逆効果です。顔の筋肉は皮膚と直接つながっているため、無理な動きを繰り返すと皮膚の伸びや摩擦につながる場合があります。

1回あたりの回数は5〜10回程度を目安に、毎日無理のない範囲で継続するのがポイントです。

さらに、眼瞼下垂の進行を抑えるための具体的な方法についても知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

眼瞼下垂を放置すると体に何が起きるのか

「見た目の問題だけ」と考えているとしたら、少し見方を変えてみてほしいです。眼瞼下垂を放置すると、目だけでなく体全体に影響が波及する場合があります。

まず起きやすいのが視野の欠け。

まぶたが黒目の上部にかかることで上方の視野が狭くなり、高い棚を見る・階段を降りる・車の運転中に信号を確認するといった動作に支障が出てくる場合があります

さらに厄介なのが、体への連鎖反応です。

まぶたが十分に上がらないと、人は無意識に眉を持ち上げて視野を補おうとします。眉を上げるときに働く額の前頭筋を、一日中力みっぱなしで使い続けることになり、首や肩の筋肉にまで連鎖的に緊張が広がるケースは多いです。

眼瞼下垂の方に頭痛・肩こり・眼精疲労が慢性化しやすいのは、こういう理由からです。「目の問題なのに、なぜ肩が凝るのか」とずっと不思議に思っていた方が、瞼を治療したことで長年の頭痛や肩こりが改善したと感じる方も見られます。

セルフケアで様子を見るケースと受診すべきケース

「病院に行くほどでもないかな」と迷う気持ちはよくわかります。でも、判断の目安を知っておくことが、いざというときの一歩につながります。

状態のサイン 対処の目安
皮膚がたるんできたが、視野・目の開きに問題はない セルフケアで緩和を図る
NG習慣を見直したら、症状が安定してきた セルフケアを継続しながら経過を見る
黒目の上部にまぶたがかかり始めている 形成外科・眼科への相談を検討する
額に力を入れないと目が開きにくい 形成外科・眼科への相談を検討する
頭痛・肩こり・眼精疲労が慢性的に続いている 一度、形成外科・眼科への相談も検討する
視野が欠けてきた・日常生活に支障がある できるだけ早めに受診する

※症状の程度には個人差があります。目安として参考にしてください。

セルフケアはあくまでも、現状を維持する・悪化を遅らせるためのもの

瞼の開きや視野に変化を感じているなら、早めに専門医に診てもらうほうが、結果的に体への負担が少なく済みます。

実際に受診を検討される際、形成外科と眼科のどちらを受診すればいいか迷われる方も多いと思います。それぞれの診療内容や治療方針の違い、自分に合った選び方について詳しく知りたい方には、下記の記事が参考になります。

どんな治療の選択肢があるのか知っておこう

「治療・手術」と聞くとどうしても身構えてしまいますが、どんな選択肢があるかをあらかじめ知っておくと、受診へのハードルが下がります。ここでは詳しい比較ではなく、「こういう選択肢がある」という情報としてお伝えします。

眼瞼下垂(腱膜性)の代表的な手術は、伸びてゆるんだ挙筋腱膜を前方に引き出し瞼板に縫い固定する「挙筋腱膜前転術(きょきんけんまくぜんてんじゅつ)」です。保険の適用可否と費用の目安を下記の表で確認しておきましょう。

状況 保険の適用 費用の目安
視野が狭くなるなど機能的な障害がある 適用される場合がある 両目で4万5,000円前後が目安
※保険適用:3割負担の場合
症状が軽度、または美容的改善が目的 原則として適用外 自由診療
※クリニックにより異なる
まぶたの皮膚のたるみ(眼瞼皮膚弛緩症)のみ 機能障害がなければ適用外が多い 自由診療
※クリニックにより異なる

※別途、術前検査・診察・薬代などがかかる場合があります。

まぶたの手術は非常に繊細な技術が求められ、執刀する医師の経験と専門性によって仕上がりに大きな差が出ます。クリニックを選ぶ際は、眼瞼下垂の治療経験が豊富な医師が在籍しているかどうかを確認することが大切です。

また、機能回復が必要なケースでは保険診療で対応できる場合があるため、無理に高額な自由診療を選ぶ必要はありません。自分の症状と目的に合った選択を、専門医に相談しながら考えていきましょう。

保険適用の詳しい条件や自費診療との違いなどを、掘り下げて知りたい方には、下記の記事が参考になります。


以上、老化で瞼が下がる症状に対してセルフケアでできることとその限界、放置のリスク、受診の目安と治療の選択肢について解説しました。

まとめ:老化で瞼が下がる症状は原因を見極めて対策しよう

形成外科の受付で医師と話している女性

この記事を読んで、「自分の瞼の変化がたるみなのか、眼瞼下垂なのか」、少しイメージが整理できたでしょうか。

ひとつ、最後にお伝えしたいことがあります。

老化による瞼の変化で多くの方が陥りがちなのが、「原因を確かめないまま、なんとなくケアを続ける」という状態です。たるみと眼瞼下垂では問題が起きている場所が異なるため、対策の方向性も変わります。

「加齢だから」と安易に決めつけるのではなく、自分がどちらのタイプかを知ることが、遠回りしないための最初の一歩です。

受診を迷っている方へ:症状が軽いうちに相談すべき理由

「病院に行くほどではないかも」と感じているうちに、気づけば数年が経っていた——そういった方は、実は少なくありません。

眼瞼下垂は、症状が軽いうちほど治療の選択肢が広く、体への負担も少なく済む場合も多いです。額のしわが深くなってきた、夕方になると目が重い、肩こりや頭痛が慢性化してきた……こうした変化を感じているなら、瞼との関連を一度確認することをおすすめします。

たとえば形成外科では、たるみと眼瞼下垂の両方を診ることができます。「自分がどちらのタイプかわからない」という段階でも、気軽に相談できます。

形成外科Dr.やなの監修コメント

まぶた手術を得意とする形成外科ドクター簗(やな)

瞼の変化というのは、じわじわと進むため、自分では気づきにくいものです。

「最近、写真を見たら目が小さくなっていた」「友人に眠そうだと言われるようになった」——そんなきっかけで、初めてご自身の変化に気づく方も多くいらっしゃいます。

20年以上の間、医療に向き合い、日々診療を続ける中で、年間100件以上の眼瞼手術を経験してきましたが、「もっと早く来ればよかった…」とおっしゃる患者さんの言葉は、いつも印象に残ります。

手術と聞くと二の足を踏む方もいますが、機能的な問題(視野の狭窄など)がある場合は保険診療で対応できることも多いです。

まずはの自分の状態を正しく知るために、ぜひ気軽にご相談いただければと思います。

まぶた手術を得意とする形成外科Dr.簗(やな)由一郎

監修:簗 由一郎

形成外科専門医の簗(やな)由一郎です。眼瞼下垂などの「まぶたの手術」を専門に、埼玉・東京の医療機関で診療しています。20年以上の経験と技術で、自然で負担の少ない治療を心がけています。お悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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形成外科専門医Dr.やなが運営する、まぶた・目の下のたるみ・クマ・眼瞼下垂治療の専門WEBメディア。埼玉・東京・茨城の10院以上で、目の下のたるみ取り・クマ取り・眼瞼下垂手術を専門に保険適用で治療します。自費の場合も、なるべく負担のないように低価格で医療をご提供したいと思い、まぶたの悩み専門メディアを立ち上げました。