「眼瞼下垂の手術を考えているけど、ダウンタイムってどのくらいあるの?」 「仕事に支障が出ないか心配…」 「腫れや内出血はどれくらい続くの?」
そんな不安を抱えている方へ、形成外科専門医によるリアルな視点で、「眼瞼下垂のダウンタイム」について詳しくお伝えします。
も く じ
Toggleそもそも眼瞼下垂とは?
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたを引き上げる筋肉が弱まったり、筋肉を支える腱が緩んだりして、上まぶたが下がってしまう状態のことです。
見た目の印象だけでなく、視野が狭くなったり、頭痛や肩こりなど身体的な症状が出ることもあります。症状が進行すると、日常生活に支障をきたすこともあるため、医療機関での治療が必要なケースも多く、保険適用となることもあります。
ダウンタイムとは何か?眼瞼下垂の手術における意味
ダウンタイムとは、手術を受けたあと、腫れや内出血などの影響で、普段の生活に少し支障が出る期間のことを指します。
眼瞼下垂の手術後も例外ではなく、一定のダウンタイムが必要です。しかし、正しいケアと情報を知っていれば、安心して過ごすことができます。
【時系列で解説】眼瞼下垂手術後のダウンタイムの流れ
■ 手術当日
- 局所麻酔の影響で、まぶたが少し重く感じる
- 手術後すぐは、軽い腫れや熱感が現れる
- 痛みはそれほど強くなく、鎮痛剤でコントロール可能
▶ 注意点:当日は入浴を避け、まぶたを冷やすことが推奨されます。
■ 1〜3日目:腫れ・内出血のピーク
- 腫れが最も目立つ時期
- 目の周囲に赤みや紫色の内出血が出る場合も
- 痛みは徐々に軽減
▶ 過ごし方のコツ:
- 就寝時は枕を高くして寝ると、むくみが軽減されます
- 目を触らないように注意
- 冷却パックで冷やす(指示がある場合)
■ 4〜7日目:抜糸前後
- 腫れが徐々にひいてくる
- 内出血が黄色〜緑色に変化してくることも
- 5~7日目頃に抜糸
▶ 抜糸後は一気に見た目が落ち着き始めます。 ▶ 抜糸直後でも、メガネや前髪で隠せば日常生活に戻る方も多いです。
■ 1週間〜2週間
- 日に日に腫れがひいていく
- 内出血もほぼ解消
- メイクが可能になるのは抜糸後1週間〜10日以降が目安
▶ 日常生活は通常通り可能ですが、大事な予定(写真撮影など)はこの時期以降に。
■ 1ヶ月後
- 傷跡もほぼ目立たなくなる
- 二重のラインやまぶたの形が落ち着いてくる時期
- メイクやコンタクトの使用もOK(医師の指示に従って)
ダウンタイム中に気をつけること
✅ メイク・洗顔・入浴
- メイクは抜糸後、傷が落ち着いてから
- 洗顔は翌日から可能な場合もあるが、まぶたは優しく触れる程度
- 入浴は手術当日はNG。翌日以降、シャワー程度ならOKな場合が多い
✅ コンタクトレンズ
- 装用は基本的に抜糸後1週間以降がおすすめ
✅ お酒・運動・サウナ
- 血流を促進する行為は腫れが引くまでは控えるべき
- お酒や運動、サウナ・長時間の入浴は2週間程度は避けるのが無難
よくある質問
Q. ダウンタイム中に仕事はできますか?
A. デスクワークなどであれば、術後3~5日程度で復帰する方が多いです。接客業や外見が気になる職種の場合は、1~2週間の休暇を取るのが理想です。
Q. ダウンタイムを短くする方法はありますか?
A. 術後すぐに冷却を行う、枕を高くして寝る、血流を促進する行動を避ける、などが有効です。術後ケア次第で腫れや内出血の期間は短くできます。
ダウンタイムが気になる方へ 〜安心して手術を受けるために〜
眼瞼下垂手術は、医師の技術によってダウンタイムや仕上がりに大きな差が出る手術です。
「できるだけ腫れを抑えて、自然な仕上がりにしたい」
「長期の休みがとれないから不安…」
そんな方には、形成外科専門医による繊細な技術と、術後ケアへのきめ細かな配慮がある医療機関を選ぶことをおすすめします。
最後に:ダウンタイムを正しく理解し、不安を解消してから手術を
眼瞼下垂の手術におけるダウンタイムは、多くの方が思っているより短く、1〜2週間で生活に支障がなくなるケースが大半です。
ただし、「まぶたの手術」は顔の印象を大きく左右するもの。 だからこそ、信頼できる医師・クリニックを選び、しっかりと情報を得て納得した上で治療を受けることが大切です。
あなたが、より快適に、より若々しく、より自分らしく生きるための選択肢のひとつとして、「眼瞼下垂手術」を前向きに検討していただければ幸いです。